最近、あちらこちらに整骨院や鍼灸、整体、リラクゼーション、マッサージなどの店舗があり、どこに行けばよいのか迷ってしまいますよね

 
そこで、当院がどんな治療院か、少しでも知っていただければと思いブログを始めました

 
(守秘義務があるため詳しくは書けないこともあります。)

 
私個人の紹介やお話は、いずれ書く機会があると思うので、最初は私の臨床での記憶に残る症例について書こうと思います。


◎アキレスけん断裂
 
捻挫したとの訴えで、足を引きずりながら来院したAさん。
 
腫れと内出血、痛みが強く捻挫の処置をしていたが、よくよく聞いてみると痛みを訴える場所が後ろだったので、アキレスけん断裂を疑い診察すると,陥凹、トンプソンが確認できたためアキレスけん断裂と診断。
 
当院で保存的処置をすることも考えたが、経験上観血的処置がベストだと判断し、病院に紹介。

御家族は医師と相談して手術することを選択し、現在は予後良好ですと報告がありました。


◎腰痛

腰を90度に曲げて受付に来たBさん。
 
とてもつらそう。

関節調整の処置をしてみる。
 
骨が動く感じが指先にあり、立ってもらうと背筋が真っすぐになったので、思っていたより若かったとビックリ
 
笑顔で帰って行きました。


◎逆子
 
逆子が治った方からの紹介で時々妊婦さんが来てくれます。
 
大体妊娠後期位で、産婦人科の医師からさじをなげられた方たちです。

逆子が戻らないと帝王切開になってしまうので、ママさん達も僕も何とか治そうと治療します。

病院によって数字はバラバラですが、当院では症例数が少ないこともあり、今のところ全てうまくいっています。
 
治療にはちょっとしたコツがあり、それで改善率が全然違ってきます。


◎肘内症
 
日曜の朝、若いお母さんから子供の腕を見てほしいと電話があり、どこの病院も休みだったのか多少パニック気味で来院。
 
 
赤ちゃんに泣かれながら整復し、赤ちゃんもお母さんもやっと安心してお帰りになりました。

いつも思うのだけれど、言葉を話せない子供のちょっとした変化に気付くお母さんは凄いです


◎右胸と背中の痛み

右胸と背中の痛みで受診したCさん。
 
2~3日治療したがあまり症状改善せず、肌をよく見ると発疹があったため皮膚科を紹介し、ヘルペスの診断。
 
わざわざお礼に来て下さいました。


◎手首の痛み

キャッチボールをすると手首が痛むため、整形を受診してレントゲン上は問題なしと診断された患者さん。
 
痛みが取れないので当院を受診。
 
手根骨をひとつずつ動かしてゆくと、舟状骨と月状骨の間に異常があったため矯正し、その場で痛みが改善した。
 
「不思議だ~」と帰って行かれました。


◎猫背矯正

お母さんに連れられた女子高生。
 
姿勢が悪いから矯正してと言われ、矯正。
 
矯正後、「お母さんより背が高くなった!」と喜んで帰って行きました。


◎出産後の骨盤矯正

出産後から腰の痛みが続き、横向きでしか寝られない状態の患者さん。
 
ホントにつらそう。

左右の骨盤を矯正するが、痛み変わらず。

少ししたら改善することもあるので、ダメなら明日また来て下さいと伝えた。

翌日、「症状変わらなくつらい、何とかして欲しい!」と言われ、もう一度検査すると矯正した方向が逆っぽい。

昨日と逆方向に矯正。
 
きれいに骨が動き、その場で痛みはほとんど改善した。

「ベッドの上であおむけに寝れる」とビックリして、笑顔で喜んでお帰りになりました。

こういう時は本当によかったなぁ~と僕も嬉しくなります。


◎舟状骨骨折

手首の痛みを訴えて受診した20代男性。
 
整形外科で診察済みで、エックス線上問題なし、捻挫との診断。


医師の診断通りに捻挫の治療をした後、患者さんがベッドから立とうと手をついたとき「イテッ!」とかなり痛がっ
 
たため、再度診察してみると、スナッフボックス部に圧痛があったため紹介状を書き、もう一度整形外科を受診し
 
てもらった。


医師からのお返事で、舟状骨の骨折でしたとのこと。


この骨折は見逃されやすく、後遺症を残しやすいのですが、レントゲンも使わずに良く見つけたと感心されてしまいました。


患者さんからも「もし他の整骨院に行っていたらどうなっていたかと思うと怖い」と感謝され、僕も「きちんと鑑別で
 
きて後遺症が残らずによかったなー」と思いました。
 




ここでの症例は、当院で治療せずに専門医に紹介したものも含まれていますが、きちんとした鑑別が出来るのは本当にとても大切なことです。

整骨院や治療院業界は、臨床のレベルが大きく違うのが実情です。あやしげな治療をするところも少なくありません。


整骨院や治療の業界で、私のように救急病院で臨床経験を積んだ人はほとんどいません。

上記の症例できちんと鑑別出来たのは救急での経験があったからだと確信しています。


では、他にもありますが、またの機会に!